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花粉の電子顕微鏡写真 |
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枯草熱 ▲ |
19世紀のはじめごろにイギリスで流行した疾病の名称です。
『こそうねつ』と読みます。
イギリスには牧草地が多く、花粉症の原因であるカモガヤが繁殖しやすい土地柄です。
イギリスの農民が牧草を刈り取り、乾燥のためにサイロに収納する際に、くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、鼻からのどにかけての焼け付くような痛み・痒みの症状を呈したため、枯草熱という名称で呼ばれるようになりました。
その後、イギリスのブラックレーは、枯草熱がイネ科の植物(カモガヤはイネ科)の花粉によって引き起こされることを突き止めます。
こうして枯草熱は花粉症と呼ばれるようになり、花粉によるアレルギー反応であることが判明しました。
日本でもしばらくは枯草熱の名称で呼ばれていましたが、1979年のスギ花粉大飛散以降、花粉症という呼称が定着したといわれています。
紹介している書籍は枯草熱をテーマにしているミステリ小説です。
左が復刻版で、右が1979年当時発売のものになります。 |
干草熱(英名:hay fever) ▲ |
枯草熱と同じ意味です。
英名であるhay feverは、字義通りに解釈すればhayはイネ科の牧草の干し草を表すため干草熱としたほうが解釈としては適切だそうです。
しかし、一般にはhay fever=枯草熱の名称で広まってしまいました。 |
花粉アレルギー(英名:pollen allergy) ▲ |
花粉症と同等の意味で使われます。
とくに花粉症と花粉アレルギーに違いはありません。
強引に推測するなら、
・あまりにも症例が多い(日本国民の約20%)ため、そばアレルギー、金属アレルギーなどの○○アレルギーと言う枠から独立させて「花粉症」としたのではないか
・枯草熱が発見された当時はアレルギーという概念が無かったため、枯草熱→花粉症と名称が変わった後も、そのまま定着したのではないか
といったことが考えられます。
※あくまで私が個人的に推察しただけなので、鵜呑みにしないでくださいね。 |
T型アレルギー(アナフィラキシー型) ▲ |
アナフィラキシー反応とも呼ばれています。
別名ではないですが、花粉症はこのT型アレルギーに分類されます。
抗原(花粉症の場合は花粉が抗原)が体内に侵入した場合に、IgE抗体と呼ばれる免疫細胞が抗原を攻撃・排除しようとする際に起こる反応を言います。
IgE抗体は体内に異物が侵入してきた際に、その異物を体内の免疫系が敵だと判断した場合に生成されます。
そして一度生成されたIgE抗体が消滅することはほとんど無いため、毎年決まった時期(抗原となる花粉が撒き散らされる時期)に花粉症が発症することになります。
花粉症は免疫系の過剰反応の結果と言えるでしょう。
なお、抗原はアレルゲンとも言います。 |
アレルギー性鼻炎 ▲ |
花粉症の諸症状のひとつです。
また、花粉症はアレルギー性鼻炎にも分類されます。
くしゃみ、鼻水、鼻詰まりが主な3大症状で、朝夕に発作的に起こることが多く見られます。
なお、アレルギー性鼻炎による鼻詰まりを解消するには温熱療法が良いと言われています。
具体的には、
・スチーム吸入器を使用する方法。
・熱めのお風呂で湯気を吸入する方法。
・やや熱いタオルを鼻の付け根に乗せる方法。
などがあげられます。
超音波温熱吸入器を紹介しておきます。
ただいま値引き中で、\12,000→\9,800(税抜き)と、お求めやすくなっています。
鼻詰まりにお悩みの方はぜひお試しください。 |
季節性アレルギー ▲ |
季節性アレルギーとは、1年の特定の時期にだけ発症するアレルギーのことを言います。
特に花粉症の場合は、鼻炎の諸症状を呈することが多いため、季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれます。
花粉症のアレルゲンとして代表的なスギ花粉は3月初から4月末まで花粉を飛散させるため、毎年この季節は防花粉マスクの携帯者が多く見られます。
逆に、通年性アレルギーは1年を通して発症するアレルギー反応で、ハウスダスト(ダニアレルギー)が通年性アレルギーに該当します。 |
pollinosis(花粉症) ▲ |
前述のhay feverは口語的で、 病名としてはpollenosis(pollinosis)やpollen allergyが使われることが多いです。
調べていたらちょっと面白いものを見つけました。
楽曲にそのものズバリ「POLLINOSIS」というタイトルが入っています。
作曲者はdj REMO-CON氏です。
YouTube - POLLINOSIS
なお、同アルバムにはDJOZAWA、HEAVENS WiRE等が参加しており、スピード感のあるハードトランスが展開されています。 |
花粉病(pollen disease) ▲ |
花粉による疾患のことを花粉病といいます。
言い回しの問題だけで明確な違いはありません。
より重大さを表すには花粉症よりも花粉病のほうが良いかもしれませんね。
ちなみに参考までに、
花粉病 に一致する日本語のページ 約 2,050 件
花粉症 に一致する日本語のページ 約 1,520,000 件
(Google調べ) |
結膜花粉症(花粉性結膜炎) ▲ |
アレルギー性結膜炎とも言います。
結膜花粉症と言った場合は、花粉アレルギーによって引き起こされる結膜の炎症を指します。
重度の場合、目の痛みや視力の低下が引き起こされることもあります。
花粉症の典型的症状のひとつです。 |
花粉皮膚炎(花粉症皮膚炎) ▲ |
あまり知られていない症状ですが、花粉が原因で起こる皮膚炎を指します。
花粉が皮膚に付着しアレルギー反応を起こすことで発症します。
日本の花粉症の主な抗原である杉花粉の飛来は、早ければ2月ごろからになります。
この時期は空気も乾燥しており、空気の乾燥による痒みと混同されがちであるため自覚症状がほとんどありません。
また、花粉症の諸症状であるくしゃみ、鼻水、鼻詰まりを伴わない人もいます。
冬場〜初春にかけての乾燥肌・敏感肌に悩まされている方は、もしかしたら軽度の花粉皮膚炎なのかもしれません。
不安な方は皮膚科に相談してパッチテスト(アレルギーの診断方法)や血液検査を受けましょう。 |
花粉喘息 ▲ |
花粉症のアレルギー反応にも段階があります。
体内にある花粉に対する抗体が多くなるほど段階が上がっていき、段階が上がるほど花粉症の症状も悪化していきます。
花粉症の症状が深刻化していくと、気管支でも炎症がおこるようになり、その刺激によって気管支が狭くなってしまういわゆる気管支喘息にまで発展してしまうことがあります。
これが花粉喘息です。
現在、喘息患者のうちの3割以上が花粉症との合併症状だと言われています。 |
鼻過敏症 ▲ |
花粉症は鼻過敏症にも分類されます。
鼻過敏症とは、鼻の状態が慢性的に過敏である疾患の総称のことです。
花粉症の場合は季節性ですが、複数の花粉に対して抗体をもつ花粉症患者も珍しくありません。
ある花粉の花粉症を発症した人は、別の花粉の抗体もできやすくなってしまうのです。
各季節に咲く花の花粉に抗体ができてしまったら、季節性ではなくハウスダストによるアレルギーと同じような通年性アレルギーになってしまいます。
自分の花粉症の季節が過ぎたからと言って予防・対策を怠っていると、取り返しのつかないことになってしまいます。 |
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